運営主体: 大阪市社会福祉協議会 地域福祉課権利擁護担当
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市民後見人

市民後見人とは

家庭裁判所から成年後見人等として選任された一般市民のことであり、専門組織による養成と活動支援を受けながら、市民としての特性を活かした後見活動を地域における第三者後見人の立場で展開する権利擁護の担い手のことである。

岩間伸之「『市民後見人』とは何か- 権利擁護と地域福祉の新たな担い手」『社会福祉研究』第113号, 鉄道弘済会, 2012年、P13

大阪市の市民後見人活動

大阪市では、平成19年度から親族以外の第三者後見人として、地域福祉の視点から身近な「市民」という立場で後見活動を行う「市民後見人」を養成する「市民後見人養成講座」を開催し、後見活動のサポートを行っています。
市民後見人は、家庭裁判所から「成年後見人」として選任され、他の専門職等による成年後見人と同じ権限が与えられています。
大阪市における市民後見人は、ボランティア・市民活動であり、活動経費を除き報酬を前提とした活動ではありません。また後見監督人等はつかず単独で受任しています。
大阪市市民後見人ロゴマーク

【大阪市市民後見人ロゴマークについて】

後見人を意味する Guardian の頭文字のGとハートをモチーフにしています。
グリーンのモチーフは手を差し延べ、判断能力が不十分な方を支援している様子を表しています。

大阪市市民後見人活動啓発動画

ひとを支えるのに、肩書はいらない。
わたしは市民。市民後見人。

あらすじ

市民後見人の広報・啓発のため、大阪市社会福祉協議会と大阪府社会福祉協議会が共同で制作したショートムービーです。実際に市民後見人として活動している皆さんにご登場いただいています。

 

ともに支える
〜わたしが変わる、地域が変わる〜

あらすじ

吉本さくら(63歳)は、家庭裁判所に選任され、上田澄子(87歳)の市民後見人になりました。高齢で一人暮らしの上田澄子の財産管理と、その生活を見守るためです。ところが、テレビの音が大きいことや、認知症が進み外出すると自宅に帰れなくなることが時折あり、それが近隣の苦情につながっていました。市民後見人として本人を支え、どのように近隣の理解を広げ、本人の生きがいを生みだしてゆくのか…吉本さくら市民後見人の奮闘のドラマです。

活動のしくみ

大阪市の市民後見人活動のしくみ

市民後見人養成講座の開催

  • オリエンテーション(説明会)
  • 基礎講習
    (レポート・面接による選考)
  • 実務講習
    (レポート・面接による選考)
    施設実習
  • 面接による登録意思確認
  • 「市民後見人バンク」への登録

  • 大阪市成年後見人等候補者検討会議に候補者を推薦

  • 家庭裁判所が選任

  • 市民後見人の後見活動サポート

養成・支援

市民後見人活動への大阪市成年後見支援センターの支援

大阪市成年後見支援センターでは、市民後見人養成講座を開催するとともに、受任調整や選任された市民後見人への活動支援を行っています。バックアップ体制を整えることで、常に安心して市民後見人活動に励んでいただくことができます。

日常的な相談

センター相談員が、市民後見人の相談に日常的に応じ、必要に応じて専門相談につなぎます。

専門相談(弁護士・司法書士・社会福祉士)

初動期打ち合わせ
1か月目財産目録提出前
3か月目
6か月目の家裁への報告前
その後半年ごとの家裁への報告前に専門相談実施

その他課題が生じた時必要に応じて専門相談を受けられます

大阪市市民後見人連絡協議会

平成22年度に、交流の場として「市民後見人の集い」を開催し、市民後見人連絡会が発足しました。その後、毎年総会と交流会を開催してきましたが、平成26年度に市民後見人が自主的に活動する組織として「大阪市市民後見人連絡協議会」を立ち上げました。
大阪市市民後見人バンク登録者及び登録者OB・OGで構成され、互いの後見活動の向上や成年後見制度・市民後見人の広報啓発等を目的として、啓発講演会や交流会の開催等、さまざまな活動を行っています。